キリッとした喉ごしや豊かなホップの香りを楽しめるビールは、若い人からご年配まで幅広い年代から人気があります。国内や海外ではたくさんのビールがありますが、ビールにはどのくらいの種類があるのでしょうか?
今回はビールの種類についてわかりやすく紹介します。どうかビールの奥深さを感じてください。
ビールは100種類以上ある
ビールは発酵方法やスタイルによって種類がわかれています。世界には100種類以上のビールがあり、それぞれのビールに特徴があります。そのため、ビールが苦手という人でも、自分に合ったビールを見つけることが可能です。また、料理に合わせてビールを選ぶこともできますので、食事をよりおいしくできます。
ビールは3種類に分かれる
ビールは大きく分けて3種類あり、発酵方法によってわかれます。
下面発酵のラガービール
ラガービールとは、発酵した酵母を下面にためる発酵方法です。もともとは中世ドイツのバイエルン地方で行われていた手法で、冷蔵庫が一般にも普及しはじめた19世紀以降に世界中に広まりました。ラガービールは5~10℃前後という、比較的低温で発酵させるのが特徴となります。熟成期間は1~2カ月と長めです。下面発酵したビールは、すっきりとした味わいを楽しむことができます。
上面発酵のエールビール
エールビールとは、発酵した酵母を上面にためる発酵方法です。19世紀にラガービールが広まるまでは、エールビールが主流でした。20℃前後の常温で発酵させるのが特徴で、熟成期間は1~2週間と短めです。上面発酵したビールは、深いコクや香りを楽しむことができます。
自然発酵のビール
自然発酵のビールとは、培養をしていない酵母を使用した発酵方法です。自然界にある酵母を使っているので「野生の酵母」ともいいます。酵母が広まるまでは、ランビックビールが主流でした。現在では、アフリカやベルギーなどで販売されています。乳酸発酵もしますので、通常のビールにはない酸味を楽しめます。
ビールはスタイルによって味が変わる
ビールの味は、発酵方法によって変わりますが、スタイルによっても大きく変わります。スタイルとはビールの分類法のことで、熱処理の有無や原料、アルコール度数や色などによって細かく分かれます。
熱処理の有無
ビールの中には、酵母等による変質を防ぐために熱処理をするものもあります。熱処理をしたビールは、「プロセスビール」、熱処理をせずに樽に詰めたビールを「ドラフトビール」と呼んでいます。
国内で販売しているビールで「生ビール」と表記したものは、熱処理をしないでろ過による滅菌処理をしたものです。生ビールは日本独自で適用している分類法です。
原料の違い
ビールのおもな原料は、水、麦芽、ホップなどですが、ビールの中にはコーンスターチや米などが含んでいるものもあります。また、ベルギーの「BelleVue Kriek(ベルビュー・クリーク)」といったビールには、醸造のときにフルーツを漬け込んでおり、チェリーの味わいを感じることができますので、ビールの苦手な女性におすすめです。
アルコール度数の違い
ビールのアルコール度数は4~5.5%が主流ですが、世界には度数の高いビールもあります。オランダで生まれた「Start the Future(スタート・ザ・フューチャー)」というビールは、アルコール度数が60%です。
色でも分類をしている
ビールは色によっても分類しており、大きく分けて淡色ビール、中濃色ビール、濃色ビールの3種類があります。ビールの色は使用する麦芽で異なります。80℃で焙煎した麦芽は色が薄く、100℃以上で焙煎した麦芽は色が濃くなります。色の薄い淡色ビールは、まろやかですっきりとした味わいを楽しむことができ、色の濃い濃色ビールは、麦芽による苦味が特徴です。中濃色ビールは、淡色ビールのまろやかさと濃色ビールの苦味の両方を楽しめます。
代表的な淡色ビールとして「ピルスナー」があります。ピルスナーは1842年にチェコのピルゼンで誕生したビールで、ホップのさわやかな香りを楽しむことができます。飲みやすいのが特徴で、国内でも多くのピルスナーが流通しています。
代表的な濃色のビールとして「ポーター」があります。ポーターはイギリスで誕生したビールで、黒ビール特有の苦味を感じることができます。コーヒーのような濃厚な風味を楽しみたい人にはおすすめです。
まとめ
ビールは世界に100種類以上あります。発酵方法やスタイルによって分類しており、原料や麦芽の焙煎方法によっても味が変わります。すっきりとした喉ごしを感じることができるビールやコーヒーのような苦味を楽しむことのビールなどさまざまです。いろいろなビールを試して、自分に合ったビールを見つけてください。
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